何か1つ、この世界で生きていくために、持つべきものがあるとしたら、それは「夢」を持つことだと私は思う。

 

それは無人島に行くなら何を1つ持っていきますか?と同じくらい大切なこと。水と空気があるのなら、あと無くちゃいけないのは夢です。

 

それは、
自分が進む方向への道標になるから。
人生のなかであらゆる選択をする時の基準となるから。
食べ物がカラダの栄養なら、夢はココロの栄養だから。

 

夢は目的となり、そこに向かう道を作ってくれる。例えば、その道を人生の川として表現するならば、どんな流れに浮かぶ船(わたし)なのか?ということになる。

 

 

夢がないということは、ナイル川なのかアマゾン川なのかミシシッピ川なのかが不明であり、なんだか流されるままにいたら海に出ちゃった…みたいなことになる。

 

また、目標を夢だと勘違いしていると、ピラミッドを見るぞー向かっているつもりでも、アマゾン川でジャングルばっかり巡っていて、なかなかピラミッドが現れないなー、もう疲れたなー…なんてことになる。

 

夢に向かうというモノサシがなければ、それ以外のモノサシ=善・悪や正しい・間違っている、損・得でしかものごとを選べなくなる。それは人が作った基準。大勢の集団の中での価値観のモノサシであり、価値観は時代や地域で変化するもの。そんな危うい基準を自分の人生のモノサシにしてはいけない。

 

夢があるということは、そこへ向かうための情報かどうかを取捨選択できる自分だけの判断基準が持てるということ。自分の夢がないということは、人が決めた基準で生きるということ。人の基準の中に自分の夢は育たない。

 

夢が叶った人生を想像してみよう、じっくり感じてみると…ココロにエネルギーが宿る。光がさすように明るくなる。夢を語るとき目が輝き、笑顔になる。

 

そんな風に、ココロとカラダはつながっているから、ココロが元気じゃないとカラダの不調でお知らせしてくれることになる。夢がないということは、鉛のようなカラダを引きずりながら暗闇を進むようなもの。夢を持つだけで明るくも軽くもなるのだから、夢はいくつもあっていい。

 

夢は叶うのか?叶わないのか?

 

夢は必ず叶うように出来ている。それは、疑わなければ、あきらめなければ。
みんな小さい頃は夢をもったはず。そして叶わなかったという体験もしているはず。

 

私は小さい頃に”お医者さんになってみたい”そんな淡い夢を抱いたことがある。だけどその夢を打ち消したのは、誰でもない自分が自分にかけた言葉。「頭良くないし、勉強いやだし、お家にお金ないし、自分には向いていないかも…」って。そんな大それた夢…叶わないかもしれない。自分の思い込みを否定するすべもなくて、小さい私はあきらめることで自分を守ったのかも知れない。

 

もし、願いは叶うと信じられていたらどうだろう?なぜ子供時代の私は「叶うわけない」という思いを持ってしまっていたのだろう?と想像してみると、なんとなく答えがやってきた。

 

信じるための、叶った貯金。きっとこの残高がエンプティーだったのかも。勘違いもある。夢が叶うこと日々の欲求が満たされることは全然違うこと。今なら理解できるけど、子供の私にはそんな俯瞰して眺める目線もなかったもんね。

 

子供にとって自分の意見やリクエストが通らないことは、
自分の願望はかなわない→ー1カウント。
いつもダメって言われる→ー1カウント。
自分は間違っているのかな?…と疑う→ー1カウント。

 

そんな風に自分への信頼を減らし「夢もどうせ叶わないんでしょ」と、一緒くたにしてしまったのかも。自分の小さな欲求・欲望・願望が満たされなかった数だけ、願ってもかなわないという証拠にしていたのかもしれないね。

 

夢が叶うスピードはコントロールできない。

 

本当に、やってみたい!とか、叶うと楽しいだろうなぁ~って夢は、ココロのどこかで持ち続けていれば、そのうち叶うタイミングで自分が思っている以上のスケールになってやってくる。それは夢って、植物が育つのと同じシステムだから。

 

植物は、芽が出るのも成長するスピードも、どんな大きさの花となるのか、いつ結実するのかは自分の意思ではコントロールできないもの。あらゆる条件が整って最善のタイミングで収穫となる。(思っているより早いってこともたくさんある)

 

思考は今欲しい!ここで叶えたい!と期限をつけてしまう。だから自分の夢は、植物が育つのと同じように当たり前に育ち、そのお花を愛でる楽しみや、結実したものを収穫する楽しみは「必ずやってくるのだ」と思っていることが大事。そんな難しいことじゃないよね。「ちゃんと叶うし♪」と思っていればいいだけのことだから。

 

さらっと大事なこと書いたけど、いつか叶うじゃないよ!ちゃんと叶うだからね!

 

この世界は、当たり前に思っていることが叶う。
叶うことを知っているからワクワクするんだよね。

 

夢は人生の灯台であり地図でありコンパスでもある。ワクワクは地図やコンパスの方向が合っているよ!のサイン。夢がなきゃ、なんにも始まらない。